ごみ屋敷や遺品整理などを片付け業者へ依頼する時に気を付けたい10のポイント
現在、遺品整理やごみ屋敷の片付けを専門業者に頼む人が増える傾向にあるそうです。
業者に依頼する理由は、手伝ってもらえる親戚や知り合いが近くにいない、手伝いは女性だけなので力仕事は難しい、物が多すぎるので自分たちではお手上げだから…など様々あると思われます。
当社も含めて片付け業者はたくさんあると思いますが、安心して作業を頼むために気をつけておきたいポイントを10点紹介していきます。
1.貴重品は前もって一つにまとめて、安全な場所に持ち出しておきましょう。
建物ごと、或いは部屋ごと全部を片付け業者に任せてしまうのは手間がかからず、楽ではありますが、やはり大事な貴重品(通帳、印鑑など)は、できる限りご依頼者様自身でまとめておくようにしましょう。
そういった貴重品をひとまとめにしておくのは、片付け作業の途中で処分するものに紛れこんで失くさないようにするためです。
また、作業時に最善の保管方法を指示していた場合でも、場合によっては間違って処分されてしまうこともあります。
そのような事が起こらないようにする為にも作業前に事前に運び出せるものは手元に持ち出しておきましょう。
また、自分でやる場合や業者に依頼する場合でも作業期間が長くなる場合でも外部からの盗難などのリスクなどもあります。
特に大量の荷物を片づけることになるごみ屋敷や遺品整理などの作業に関しては、ご依頼者様が自衛できる部分は慎重に対応しておくことをお勧めします。
2.どこに置いてあるか分からない貴重品類はリスト化して作業員に渡しましょう。
大規模な部屋の片付けのときによくあるのが、年金手帳や運転免許証、パスポート、銀行通帳など大事な物がどこにしまっているのかわからないので片付け作業を粉う際に一緒に探してほしいという相談です。
当社でもこの手の依頼は多い為、当社にて依頼された場合は当社出来る限り、ご指示がある内容に合わせて対応させていただいております。
ただ、日常的に自分で持ち歩かないもの、当事者がすでに亡くなっており所在自体が本当にあるのかわからない物、どこにしまってあるのか全く分からない物など様々なケースがございます。
そのような場合、業者側でも手を尽くして探しますが、探し物リストを用意してもらえると、それをチェックしながら作業出来る事や探し漏れを防ぐことも可能となることやご依頼者様自身が探したいものを事前に整理することもできます。
このような探す物リストを作業開始前にできる範囲で作っておいていただけると、指示される側もやりやすくなるので事前作成できる場合は準備しておきましょう。
3.残しておきたいものは貴重品とは分けてリスト化しておきましょう。
大事な貴重品ではなくても、個人的に手元に残しておきたいと思うものがありますよね。ごみ屋敷の片付けや、遺品整理の前にそういう特別なものをリスト化しておくようにしましょう。
なかなか捨てるふんぎりがつけられないもの、大量に残っている衣服の中にあるはずの目的の洋服、或いは趣味で集めておいたので保存しておきたいものなどは誰でもあると思います。
それらを一度全部集めてみて、最後の確認をしたいときに、具体的に種類ごとにリスト化しておくと、無用な紛失を防ぐこともできます。
作業しながらじっくりと見て判断したいという方もたまにいらっしゃるのですが、片付け作業中に現物を見ながら、捨てる・捨てないを判断するのでは作業効率がかなり落ちてしまう為、作業時間が想定以上にかかってしまいます。
その点、大まかにでも分けてあるものの中からゆっくり自分の目で見て判断すれば、片付け中の作業を分けることもできますし、効率を落とすことなく、きちんと作業を進めることが可能となります
また、あれもこれもと取っておくとなると、大量の荷物があるごみ屋敷や遺品整理などの場合、部屋が荷物が片付かない原因になってしまう場合があります。
このような事を避けるためにも事前に大まかに確認したものが多くある場合はリスト化した上で残す物と残さないものの総量を判断するポイントに利用するのもいいと思います。
4.残すと決めている大型家具などにはテープや張り紙などをして区別しておきましょう。
最終確認したいので一応残したい物リストと同じように、残したい家具には、処分する家具と区別するために目印をつけましょう。
張り紙をしておくと作業者確認しやすくわかりやすくなり、間違って処分等行うリスクが相当削減されます。
また、家具だけではなく押し入れなど特定のエリアに置いておく方法などもあり、その場合はテープ等でエリア分けしておくとわかりやすくなります。
特に張り紙などをす場合のポイントとして、残す家具、残さない家具、張り付ける枚数が少ない方に指示を出すようにすると作業が楽になります。
大量の荷物があると思われるごみ屋敷や遺品整理、不要品と必要なものが混在している現場では、お客様ができる範囲で目印の張り紙をしておくと、片付け業者の方も作業しやすいと思います。
5.リスト化しておいた物をひとまず置いておく場所を確保しておきましょう。
ごみ屋敷や遺品整理で物の処分を進めていても、残したいものは様々出てくると思います。
例えば趣味のもの、形見分けでもらったもの、個人から引き継いで思い出があるもの、それぞれのケースがあると思いますが、残すと決めたものを置く場所を最初に設定しておくと、後で整理するのが楽になると思います。
押し入れの中に大量の布団をしまっていると仮定した場合、捨てるつもりならば、この布団を取り出して、残したいものを置くスペースとして利用することができます。
押し入れを例にしましたが、スペースを作る必要が必ずあるわけではありませんが残したいものをそのスペースに置くことで、品物の量や容積が明確になるので、そのまま残したいものを次の保管先スペースの容積の目安になります。
特に押し入れの寸法は規格的決まっていることも多く、古い家の押し入れであれば容積は大した差はないので、容積の見立てがしやすくこういう部分を利用すると最終的な保管場所の大きさがイメージしやすく持ち帰る荷物の総量が分かりやすくなると思います。
6.作業範囲、料金などをはっきり記載した見積書を作業開始までに用意してもらいましょう。
当然のことですが、片付け作業の契約をする前には見積書をもらうようにしましょう。
見積書には不要品の処分なども含めた作業範囲と荷物の総量、作業に対する料金の金額をはっきり記入してもらいましょう。
記入項目について、抜けている項目はないか、増えている項目はないか、詳しく確認しましょう。
依頼したい内容がすべて記載されており納得できる内容であれば正式な契約を結びましょう。
ごみ屋敷や遺品整理など大規模な部屋の片付けの場合は、思っていた以上に料金が高くなる傾向があります。
それが後々のトラブルにつながることもある為、見積書に少しでもひっかかる点があれば、事前に確認をし、じっくりと内容を確認してから契約するようにしましょう。
7.万が一処理困難物が作業中に見つかった場合の処分料金についても見積書をもらいましょう。
ごみ屋敷や遺品整理作業ではよくあることですが、見積書に提示される金額は、一般の家庭から出る不要品全般の処理を想定した金額です。
ところが、作業の途中で見積書作成時には見えなかったものや、想定されていなかった処理困難物などが出てくることがあるのです。
例えば、ごみ屋敷や遺品整理などは部屋の中に荷物が山程あるので、奥の方まで何があるかわからなかい場合があります。
そういう部屋から作業途中で出てきた場合の処理困難物等の処分費用は当然見積書には記入されていません。
特殊な分別作業や処理困難物等の処分場への搬入などの追加作業が増えた場合も提示されていない場合もあります。
また、これらと同様で大量の農薬やグラスウールなど処理単価が高い産業廃棄物や治療で使用されたと思われるインシュリンの針等の医療系産業廃棄物など一般の廃棄物として処分できない処理困難物の取り扱いをどうするかという問題が発生します。
これらの処理困難物は処理単価が高額なので、別料金で追加請求する業者や最初から受け付けない業者などあると思います。
当社でも様々なお部屋の片付けをしてきましたが、その中の一例を上げてみます。まず処理が難しいものだと、水銀やインシュリンの針、大量の農薬、金庫や消火器、畳などは処理単価が高い為、事前に申告がなければ別途請求となってしまいます。
また、今までで一番変わっていた現場では6畳二部屋分の段ボールに山積みになっていた中身入りのワインやペットボトルがあった部屋や三畳ぐらいのスペースに180cmぐらい小便と飲みかけが入ったペットボトルなども沢山残っていた部屋の片付けなどがありました。
このように特定の資源容器の中に中身入りのものが大量に入っている場合、各市町村の清掃工場等に持ち込んだ場合でもそのままの状態では受け付けを拒否される場合が多いと思います。
このような特殊な事情がある場合は見積もり時に事情を伝えておくことが正確な見積りにつながり作業時に余計な費用を請求されない要因になると思います。
また、処理が難しいと思われるものは、どのぐらいの処分費用が掛かるのか、なるべく教えてもらうようにしましょう。
ごみ屋敷や遺品整理など、大規模な片付け作業をしていると、こういったものは一度出始めると次々と大量に出てくる傾向があるのでそのような特殊な案件がある場合は追加費用についても、しっかり考えておくことをお勧めします。
8.不要品の具体的な処理方法についてきちんと確認しましょう。
遺品整理やごみ屋敷などの片付けを行っていくときに、ご依頼者様の心配の種の一つになってくるのは思いがけなく出てきた不要品の処分方法ではないでしょうか。
ごみ屋敷にしても遺品整理にしても、一般家庭からのごみであれば一般廃棄物処理法に基づいて、当該物件がある市町村の指定処理施設で処理することになります。
リサイクルに回せるものは該当しませんが、市内で作業を行った場合、再生利用できない物の処理方法については業者それぞれだと思いますので、その辺にもできることなら確認しておいた方が良いと思います。
これは以前ご依頼いただいたお客様にいらっしゃいましたが、知り合いの不動産屋さんから紹介された片付け業者に頼んで処理をしたのですが、片付けたごみを1級河川の河川敷に不法投棄したらしく、国交省から依頼された警察が不法投棄されたごみの中から依頼者の情報を特定し、後々当社がそのごみを引き取りに行ったこともありました。
もちろん、ちゃんと法に従って処理してくれるきちんとした業者もいますが、不法投棄して口をぬぐっているような無責任な業者も中にはいます。
廃棄物処理法では、他の人に物を捨てることを頼んだ場合、状況によっては頼んだ人も責任が問われることがありますので、処分方法については前もってしっかりと業者に確認しておくのが良いと思います。
9.作業中に立会いが必要なのか、どのぐらい作業時間がかかるのか確認しておきましょう。
一般的な部屋の片付けと比較すると、遺品整理やごみ屋敷の片付けは非常に時間がかかるというのは簡単に予想できると思います。
不要品の分別や運び出しを家一軒分すべて行うのですから、それなりの時間が必要になります
また、遺品整理やごみ屋敷の片付けをご依頼される方が片付け場所の近所に居住されているとは限りません。
遠方から片付けの為に前泊でいらっしゃる方も数多くいらっしゃいます。
その中には、片付ける現場をきちんと見ておきたいという方もいれば、ざっと一通り見たら業者にお願いしたいという方まで様々ですが作業依頼後は立会いはなしで作業して欲しいという方も多くいらっしゃいます
実際、必要な物や貴重品をしっかりと確保してもらえれば立会いいただかなくても作業中にどこかで時間をつぶしてもらうことも可能ですし、作業終了時の内検も時間に合わせて現場に戻ってきたり、日を改めて内見することもできます。
最終内見は夕方になることが多いですが、それまでの時間を有効に使えるなど、遠方からいらした方にはそういうメリットもありますのでご依頼者様のご都合にもよりますが、ごみ屋敷や遺品整理など時間がかかるとわかっている片付けを依頼するときには、だいたいの時間などについても業者に確認して、立会いをどうするのか検討していただくのが良いと思われます。
10.料金はどんな支払い方法があるのか確認しましょう。
作業が全て完了した後は、料金のお支払いです。
支払う方法としては、ごみ屋敷や遺品整理などの部屋の片付け業者も他の業者と同じように、現金払いか銀行振り込み、クレジットカード払いなどが一般的な方法です。
その会社だけの割賦制度を設定をしている会社もあると聞きますが、それぞれの会社によって必要となる条件が違いますので、ローンの内容をよく確認する必要があるでしょう。
ごみ屋敷や遺品整理などの片付けは、物件の規模によっては非常に高額になることもあります。いくら片付けが終わって、物が無くなり、スッキリしたと言っても、高額請求が来て、作業後のご自分の生活に支障を来すようなことになっては困りますね。
作業開始前に見積料金はもちろん、その支払い方法に無理がないか、現金だけでなく、クレジットカードなどを併用した方が楽なのかなど、色々な方向からじっくり検討した上で、ご依頼することをお勧めします。
以上、ごみ屋敷や遺品整理などを片付け業者へ依頼する時に気を付けた方が良い10のポイントについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
作業物件の大きさにもよりますが、トラックを数台必要とするような大規模の片付けでは、今までお話しした10点は一つ一つが是非とも確認しておきたい大事なポイントです。ごみ屋敷や遺品整理作業を片付け業者へ依頼しようか、検討する際には是非ご参考にしていただきたいと思います。

当社では引っ越しなどで片付かないお部屋の片付けや身内の方が無くなった際に行う遺品整理、個人ではどうにもしようがなくなったごみ屋敷片付け、廃業後の事務所や店舗等の片付けなどお部屋の中の片付けでしたら何でもご相談下さい。
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